「前に伝えた講座の条件を、AIはどう覚えているのだろう」「古い前提が回答に混ざっていないか確認したい」。Sakana ChatのMy Fishは、記憶の内容や使われ方を見られる機能です。見えるようになった情報を、そのまま正しい情報だと扱わず、確認の入口として使うことが大切です。
この記事は2026年10月17日に確認したSakana AI公式発表に基づく解説です。ログイン後の実操作、記憶の作成・再利用、プロンプトの動作は検証していません。講師向けの手順と架空の講座例は編集部の運用案で、効果や保存方法を保証するものではありません。
この記事の要点
- メモリー機能は9月17日に導入。10月15日のMy Fishは記憶を見える形にする更新
- 記憶の内容と元の会話をたどり、講座の正本と一致するかを人が確認する
- 図の大きさやつながりは、情報の正確性・重要性を保証しない
- 料金、学習利用、削除や編集の方法などは、現在の公式案内で別に確認する
- 最初は個人情報のない自作素材だけを使い、記憶1件の内容と出典を見る
01My Fishとは|メモリの導入と可視化は別の更新
Sakana AIは2026年9月17日、Sakana Chatへメモリー機能を追加しました。役割や文体の好みなどを、次の会話へ引き継ぐための機能です。10月15日に発表されたMy Fishは、その記憶の内容や利用状況を確認するための可視化機能です。『10月に初めて記憶するようになった』という話ではありません。
公式発表では、一覧、つながりのマップ、履歴などから記憶を確認でき、元の会話にも戻れると説明されています。記憶が見えることは確認の助けになりますが、その内容が講座の最新条件と一致する保証ではありません。AIの記憶と、事業者が管理する正式な原稿を分けて扱いましょう。
02入口と見方|最初は一件だけ開いて確認する
公式の入口はchat.sakana.aiです。10月15日の案内では、Web・モバイルとも、サイドバー下のアカウントから『設定』→『メモリ』→『My Fishでメモリを見る』へ進みます。ここでは公式表記を紹介しており、現在の画面を操作して確認した手順ではありません。入口が見当たらないときに、似たサイトへログイン情報を入力しないでください。
一覧から記憶を一つ選び、内容と由来となる会話を読みます。複数の記憶を一度に評価するより、『自分が何を伝えたか』『どの部分がまとめられたか』を追う方が、初心者には確認範囲を絞りやすくなります。記憶がまだない場合も、保存を急ぐために顧客情報を入れる必要はありません。
- 30日以上使われていない記憶の色が薄くなる説明は、削除されたという意味ではない
- 中央に近い、大きい、線が多いという表示だけで、講座情報の採用を決めない
| 見る場所 | 公式が案内するもの | 人の確認点 |
|---|---|---|
| 一覧・詳細 | 事実や元の会話 | 伝えた内容と意味が一致するか |
| つながり | 利用時期・頻度・同時利用の関係 | 図の見た目を正確性の証拠にしない |
| 履歴 | 記憶の利用や追加の記録 | 変化の前後を正本と照合する |
03講師向けの準備|自作講座の前提を小さくする
ここからは編集部の運用案です。使い始めに、自分が何を確認したいかを一つ決めます。例えば『初心者向けの説明という前提が、回答に残っているか』です。目的が決まれば、最初から講座の全資料を渡さず、対象者と説明の方針だけで練習できます。
題材には、公開してもよい自作の架空講座を使いましょう。実在の受講者名、相談内容、顧客名簿、認証情報、未公開の事業情報は含めません。外部へ入力する権利がない教材や、他人の記事全文も使いません。国産サービスであることだけを、機密情報を入力してよい根拠にしないでください。
次の例は、架空の資料整理講座です。日時、料金、募集人数、実績を作らず、対象者と学習内容を分けています。AIへ覚えてほしいと指示しても、希望どおりの記憶が作成・維持されるとは限りません。入力後に記憶として確認できた場合だけ、内容の照合へ進めます。
以下は練習用の自作・架空講座です。実際の募集ではありません。 対象者:資料整理を初めて学ぶ講師 学ぶこと:架空の資料一覧を分類し、名前の付け方を考える 説明方針:専門用語を減らし、落ち着いた「です・ます」調にする 未定:日時、料金、定員、申込先。実績は提示していない まず、この講座を説明するときの前提を短く整理してください。 入力にない条件・実績・効果を追加しない。 対象者、学ぶこと、文体、未定事項を混ぜずに分ける。 記憶の作成・更新や保存の成否を、確認なしに断定しない。 公開、送信、外部接続は行わず、整理した文章の提示で止める。
04確認表|記憶、元の会話、講座の正本を照合する
確認には二段階あります。まず、記憶と元の会話が対応しているかを見ます。次に、その会話の内容が現在の講座原稿と一致しているかを確かめます。以前自分が伝えた内容も、変更後には古い前提になり得るためです。出典の会話があることと、今も正しいことは同じではありません。
続けて使う文体や対象者の前提と、その都度確認する日時・価格・募集条件は分けます。文体も変更がないかを確認しますが、以前の価格を現在の募集へ自動で流用してはいけません。新しい相談の回答でも、採用した条件を正本へ照合します。
例えば『資料整理を初めて学ぶ講師』が『講師全般』とまとめられていれば、対象が広くなっていないか確認します。AIの出力に、存在しない開催日や価格が入っていれば採用しません。実際の募集へ使う場合は、その時点の承認済み原稿へ戻ります。
| 区分 | 講座での例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 継続する前提 | 初心者向け、落ち着いた文体 | 記憶と原稿で対象・意味が一致するか |
| 都度確認する条件 | 日時、価格、定員、募集状況 | 現在の正本で確認。古い記憶を流用しない |
| 新しい相談結果 | 説明文や構成案 | 記憶・原稿・回答の間で条件が変わっていないか |
| 確認日と根拠 | 見た原稿・会話の版 | 最新か分からなければ判断を保留 |
05確認をAIに手伝わせる|設定操作とは分ける
原稿の比較にはAIを補助として使えます。ただし、画面で見えた情報をAIへ渡す場合も、個人情報や不要な会話を除きます。必要な記述だけを転記し、比較対象が何かを明示します。AIが実際の記憶画面を見られるとは決め付けません。
次の依頼は文章の比較だけです。新しい相談結果がある場合は、記憶と原稿だけでなく、その回答の条件も照合します。記憶の編集・削除を行う操作案ではありません。不一致への対応は、現在の公式案内で方法を調べる工程と分けます。比較の回答だけを見て『設定が直った』とは扱わないでください。
次の記述だけを比較してください。 A:[公開可能な講座の正本。個人情報を除いた必要範囲] B:[自分の画面で確認した記憶の記述。必要範囲だけ] C:[新しい相談結果がある場合の文章。なければ未取得] 確認日:[日付] 対象者、学ぶこと、未定事項、文体の一致・不一致を表にする。 正本にない事実を補わず、判断できない点は[要確認]にする。 どちらの記述を根拠にしたかを示す。 記憶の編集・削除、設定変更、公開、送信は行わない。 実際の画面や保存状態を確認できたと装わず、比較結果だけを提示する。
06利用前に別途確認すること|オフと削除を混同しない
公式発表には、メモリを設定からオフにできるとあります。一方、オフにした場合の既存データの扱い、個別の編集・削除方法、保存期間、学習への利用設定は、それぞれ別に確認する事項です。本記事の根拠資料だけで、オフにすれば削除される、あるいは残り続けると断定しません。
料金、利用回数、対象プラン、地域やアカウントごとの提供条件も、現在の公式表示で確認してください。今回の発表から、日本の全員に同じ条件で提供済みとまでは案内しません。機能の見える化だけで、データの扱いや回答精度に関する疑問がすべて解決したとは考えないことが大切です。
07まず、自分の画面で記憶一件の内容と出典を確認する
最初の確認は、自分の画面で記憶を一件開き、内容と出典の会話を見ることです。対象者や説明方針が想定どおりか、元の講座原稿にも照合します。記憶がない、入口が見つからない、条件が分からない場合は、その状態を残し、推測で埋めないでください。
講師が持つ原稿と判断を中心に置けば、AIの記憶は前提を確認する補助として使えます。図を眺めて終わるのではなく、『何を根拠に、どの前提を使っているか』を一件ずつ確かめることが、仕事へ取り入れる際の出発点です。
FAQ
よくある質問
My Fishで初めて記憶機能が追加されたのですか?
いいえ。メモリー機能の導入は2026年9月17日、My Fishの可視化機能は10月15日の発表です。二つの更新を分けて考えましょう。
記憶が見えれば内容は正しいと考えてよいですか?
可視化は正確性保証ではありません。元の会話と現在の講座原稿を確認し、古い条件や推測が混ざっていないかを人が判断します。
30日使わないと記憶は削除されますか?
公式の30日という説明は、未使用の記憶の色を薄く表示することについてです。削除や保存期間の仕様だとは読み替えず、現在の公式案内で別に確認してください。
メモリをオフにすれば保存内容も消えますか?
オフと削除の関係は、本記事の根拠資料だけでは断定していません。既存データの扱い、編集・削除、学習設定は別の確認事項として扱います。
顧客や受講者の情報を覚えさせてもよいですか?
初回の練習には使わず、個人情報のない自作の架空講座で確認しましょう。仕事の情報は、社内ルール、契約、利用条件、データの扱いを確認し、入力する権限がない素材は渡しません。
紹介されたプロンプトは実機検証済みですか?
いいえ。編集部の運用案であり、記憶が希望どおりに作成・維持されることや、比較の精度を保証していません。実際の画面と根拠原稿へ戻って確認してください。
参考にした一次情報
仕様やガイドラインは更新されることがあります。実際に利用するときは、リンク先の最新版をご確認ください。
まず一つの仕事から
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記事で紹介した手順を参考に、繰り返している仕事を一つ選び、AIと人の担当範囲を書き出してみてください。
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