MicrosoftがCopilotをHome・Code・Autopilotの3機能を中心に刷新すると発表しました。名前だけを見ると、従来のMicrosoft 365 CopilotやGitHub Copilotと何が違うのか、すでに使えるのかが分かりにくいかもしれません。
この記事では、2026年9月27日時点のMicrosoft公式情報を基に、3機能の役割、提供状況、講師業・スクール事業者・個人事業主の活用例、導入前に確認したい点を整理します。発表直後のため、料金や一般提供時期が未確定の項目は未確認と明記します。
この記事の要点
- HomeはChatとCoworkをまとめ、Office文書を会話と並行して扱う新しい入口
- Codeは自然言語から業務用のアプリ、ダッシュボード、ワークフローを作る機能
- Autopilotは、目標と範囲を与えると継続的・反復的な仕事を進めるエージェント
- 2026年9月27日時点では段階提供中で、全ユーザーが直ちに使える機能ではない
- 導入時は権限、監査、費用、承認点、扱うデータを先に決める
01新しいMicrosoft Copilotとは
Microsoftは2026年9月25日、仕事の質問、作業の委任、アプリ作成、継続的な自動化を一つのCopilot体験へまとめる方針を発表しました。中心になるのがHome、Code、Autopilotです。
従来のチャットを置き換えるだけではありません。短い質問はChat、複数工程の仕事はCowork、目的別ツールの作成はCode、継続的な役割はAutopilotというように、仕事の種類に合わせて使い分ける設計です。
02Home・Code・Autopilotの違い
同じCopilotでも、GitHub Copilotは主に開発者のソフトウェア開発を支援します。一方、今回のCodeは、開発経験がない人も自然言語で業務用ツールを作れる入口として説明されています。ただし、Codeの基盤にはGitHub Copilotと同じ技術が使われています。
| 機能 | 主な役割 | 向いている仕事 | 2026年9月27日時点 |
|---|---|---|---|
| Home | ChatとCoworkを一か所にまとめる | 質問、下書き、複数工程の作業委任、Office文書の作成・更新 | Frontierで段階提供 |
| Code | 自然言語から目的別の小さな業務ツールを作る | トラッカー、ダッシュボード、社内アプリ、ワークフロー | Frontierで段階提供。Managed Runtimeはプレビュー |
| Autopilot | 役割と目標を持ち、継続的に仕事を進める | 定期確認、フォローアップ、進行管理、反復業務 | 月末にプライベートプレビュー拡大予定 |
03Homeでできること
Homeでは、すぐ答えてほしい仕事と完了まで任せたい仕事を同じ入口から始めます。Microsoftは将来的に、依頼内容に応じてChat、Cowork、Codeへ自動的に振り分ける構想も示しています。将来機能と現在利用できる機能を混同しないよう、実際の画面と管理者案内を確認してください。
- 最近の作業を確認し、中断した仕事を再開する
- Chatで質問、検索、短い下書きを行う
- Coworkへ複数工程の仕事を委任する
- Word、Excel、PowerPointの実ファイルを会話と並行して作成・更新する
- 同僚をメンションし、共同編集の内容を同期する
04Codeでできること
Codeでは、作りたいアプリ、トラッカー、ダッシュボード、ワークフローを自然言語で説明すると、Copilotが実装方法を選び、目的別のソリューションを作ります。Microsoftは、デスクトップウィジェット、対話型ダッシュボード、チームで共有するクラウドアプリなどを例示しています。
作成したものを安全に実行する基盤として、Copilot Managed Runtimeも発表されました。Microsoft Learnでは、Entraによる認証、管理者による配布・接続・ライフサイクル管理などが説明されています。ただしプレビュー機能であり、仕様は変わる可能性があります。
| 作成例 | 小規模事業での使い方 | 人が決めること |
|---|---|---|
| 申込進捗トラッカー | 講座の申込・入金・案内状況を確認 | 入力元、閲覧権限、更新責任者 |
| 売上ダッシュボード | 商品別・期間別の数字を整理 | 正しいデータ源、計算方法、公開範囲 |
| 教材制作ワークフロー | 企画から校正までの工程を管理 | 承認点、著作権、最終公開者 |
| 問い合わせ整理ツール | 質問を分類し回答候補を準備 | 個人情報、回答責任、送信前確認 |
05Autopilotでできること
Autopilotは、以前Scoutと呼ばれていた機能です。名前、役割、目標を与えると、チャンネルの確認、スレッドのフォロー、定期業務、数日後の仕事再開などを継続して行うエージェントとして説明されています。クラウド上で動くため、利用者が画面を開いていない間も作業を続けます。
自律的に動くからこそ、何をしてよいかだけでなく、何をしてはいけないか、どこで人の承認を待つかを決める必要があります。Microsoftはテナント内のID、メモリ、コンピューター、ワークスペース、権限、監査、ガバナンスを備えると説明していますが、実際の設定と利用条件は管理者に確認してください。
06提供状況と料金で分かっていること
発表にrolling out nowという表現がありますが、全ユーザーへの一般提供を意味するとは限りません。2026年9月27日時点ではFrontierやプライベートプレビューが中心です。画面に表示されない場合は、対象プラン、管理者設定、地域、提供段階を確認しましょう。
| 項目 | 公式発表で確認できる内容 | 未確認・注意点 |
|---|---|---|
| Home | Frontierで提供、今後数週間で段階展開 | 一般提供日と地域別条件 |
| Code | Frontierで展開。Microsoft 365 Premium/Pro向けプレビューを年内予定 | 日本での開始日、正式料金、全プランの条件 |
| Autopilot | 2026年9月末にプライベートプレビュー拡大予定 | 申込方法、一般提供日、対象プラン |
| Managed Runtime | プレビュー。管理者向け文書を公開 | 正式版の仕様と料金 |
| 利用料 | エージェント関連の利用量管理・FinOps強化を発表 | 各機能の具体的な単価・無料枠 |
07講師業・スクール事業者・個人事業主の活用例
| 業務 | 使う機能 | 活用イメージ | 人が承認する点 |
|---|---|---|---|
| 講座企画 | Home/Cowork | 既存資料から企画書・案内文・スライド案をまとめる | 事実、価格、募集条件 |
| 受講生対応 | Autopilot | 未回答の質問や期限を定期的に確認する | 個人情報、回答内容、送信 |
| 進捗管理 | Code | 講座準備のタスク・担当・期限を見える化する | データ源、権限、完了基準 |
| 月次振り返り | Home/Code | 売上や申込の資料を作り、確認用ダッシュボードへ整理する | 数値の正確性、会計判断 |
| 定期フォロー | Autopilot | 関係者へ確認すべき項目を洗い出し、下書きを準備する | 連絡先、送信時期、最終送信 |
08導入前の業務設計プロンプト
新機能が使えるようになる前に、任せる範囲と人の承認点を整理しておくと、安全に試しやすくなります。次のプロンプトは実行ではなく、業務設計の下書きを作るものです。
あなたはAI業務導入の設計担当です。次の業務について、Microsoft CopilotのHome、Code、Autopilotのどれを使う候補か整理してください。 【業務】[例:オンライン講座の申込後フォロー] 【目的】[達成したい状態] 【入力データ】[使う資料やシステム] 【関係者】[担当者と承認者] 【頻度】[毎日・毎週・随時] 出力: 1. 推奨する機能と理由 2. AIへ任せる工程 3. 人が承認する工程 4. 必要な権限 5. 入力してはいけない情報 6. 失敗時の停止条件 7. 5日間の小さな試行計画 未確認の製品仕様や料金は推測せず、「要確認」と書いてください。
09導入前に確認したい7項目
- 対象プランと提供段階:一般提供、Frontier、プライベートプレビューを区別する
- 権限:どのメール、ファイル、チャンネル、アプリへアクセスできるか確認する
- 承認点:送信、公開、共有、契約、削除、支払い前に人が確認する
- データ:顧客情報、契約情報、未公開資料を入力してよいか社内ルールを確認する
- 費用:定額料金だけでなく、利用量に応じた費用が発生する可能性を確認する
- 監査:誰が何を実行したか後から確認できる状態にする
- 停止条件:誤動作、権限不足、想定外の費用が出たときに止める担当を決める
10まとめ:まずはHomeで整理し、CodeとAutopilotは小さく試す
新しいMicrosoft Copilotは、質問に答えるだけでなく、仕事を委任し、目的別ツールを作り、継続的な役割を任せる方向へ広がります。Homeは日々の入口、Codeは小さな業務システム作り、Autopilotは継続業務という違いを押さえると整理しやすくなります。
ただし、2026年9月27日時点では多くが段階提供やプレビューです。料金・対象プラン・一般提供日を推測せず、まずは対象業務、権限、人の承認点を決めてください。利用可能になったら、外部へ影響しない一つの業務から試し、結果と費用を確認して広げる方法が現実的です。
FAQ
よくある質問
新しいMicrosoft Copilotはもう使えますか?
2026年9月27日時点ではFrontierやプライベートプレビューを中心に段階提供されています。対象プラン、管理者設定、地域、提供段階を確認してください。
Homeと従来のCopilot Chatは何が違いますか?
HomeはChatに加えてCoworkやOffice文書の作成・更新などを同じ入口へまとめる構想です。実際に利用できる機能は提供段階によって異なります。
CodeはGitHub Copilotと同じですか?
同じではありません。今回のCodeは非開発者も自然言語で業務用ツールを作れる入口として説明されていますが、基盤にはGitHub Copilotと同じ技術が使われています。
Autopilotは勝手にメールを送りますか?
自律的な継続作業を想定した機能ですが、実行範囲や権限、承認点は管理者と利用者が設計する必要があります。外部送信は必ず人が確認する運用から始めてください。
個人事業主でも利用できますか?
利用可否は対象プランと提供段階によります。画面に表示されない場合はMicrosoftの最新案内と契約プランを確認してください。
料金はいくらですか?
2026年9月27日時点で、各機能の具体的な単価や無料枠は公式発表から確認できません。推測せず、正式案内を確認してください。
参考にした一次情報
仕様やガイドラインは更新されることがあります。実際に利用するときは、リンク先の最新版をご確認ください。
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