AI活用ナビ記事を探す ↗
AIニュース解説入門読了目安 18分

OpenAI DevDay 2026発表まとめ|dots・GPT-6.1 Sol・Codex・ChatGPTの新機能

OpenAI DevDay 2026で実際に発表された20件超の内容を、dots、GPT-6.1 Sol、Codex、ChatGPT Space・Pages、プラグインに分けて初心者向けに解説します。

OpenAIは2026年9月29日、サンフランシスコで開発者向けイベント「OpenAI DevDay 2026」を開催し、ChatGPT、Codex、モデル、APIにまたがる20件超の発表を行いました。中心にあったのは、質問に答えるAIから、継続して仕事を引き受けるAIへという変化です。

代表的な発表は、常時稼働するAI「dots」、高性能とコストの両立を狙う「GPT-6.1 Sol」、どの端末からでも使えるCodex、チームでAIと共同作業する「ChatGPT Space」と「Pages」です。この記事ではOpenAI公式の発表と製品ページを基に、当日何が発表されたのか、誰がいつ使えるのか、講師業・スクール事業者・個人事業主の仕事にどう関係するのかを整理します。

QUICK SUMMARY

この記事の要点

  • DevDay 2026ではChatGPT、Codex、モデル、APIを横断する20件超の発表があった
  • 最大の発表は、自分専用の常時稼働AIとして仕事を継続する「dots」
  • GPT-6.1 Solは、コーディング・パソコン操作・専門業務でAstraに近い性能を5分の1の標準入出力単価で提供
  • Codexのクラウド化、Agents APIのパソコン操作対応、ChatGPT Space・Pagesなど、AIと共同作業する基盤が拡充
  • 提供プラン、地域、管理者設定が機能ごとに異なるため、導入前に公式の利用条件を確認する

01DevDay 2026で実際に何があったのか

OpenAIの公式まとめによると、DevDay 2026は同社として過去最大規模となり、ChatGPT、Codex、モデル、API、新しい共同作業の形に関して20件超の発表がありました。基調講演では、Sam Altman氏が新製品を紹介し、開発チームがその場で3Dアプリや抽選アプリを作るライブデモ、AIがゲームを操作するデモなどを行いました。

発表全体を貫く考え方は、人が毎回細かく指示するチャットから、目的・権限・確認ルールを渡したAIが複数の仕事を継続する形への移行です。同時に、AIが勝手に重要な操作を進めないよう、権限設定、承認、活動履歴、安全確認も製品設計に組み込まれています。

発表領域主な内容変化のポイント
常時稼働AIdots、専門dots会話への回答だけでなく、複数の仕事を継続する
モデル・速度GPT-6.1 Sol、Ultrafast高性能モデルを用途・予算・速度で選ぶ
開発・自動化Codex in the cloud、Agents API、Decisions API端末をまたいだ実行やアプリへの組み込みを広げる
チーム共同作業ChatGPT Space、Pages、共同スライド、チームタスク人とAIが同じ情報・成果物を共有して進める
外部サービス連携プラグイン拡張、Sites、MCP Events、Sign in with ChatGPTChatGPT内外のサービスをつなぎ、利用範囲を広げる

02最大の発表「dots」は、常時稼働する自分専用のAI

dotsは、GPT-6 Astraを基盤にした常時稼働型のAIです。自分専用のクラウドパソコンとブラウザを持ち、接続したアプリを使いながら複数の仕事を並行して進めます。ChatGPT、Slack、Microsoft Teamsからメッセージや音声で連絡でき、作業の途中経過、質問、承認が必要な判断を返します。

OpenAIが示した利用例には、顧客の要望から小さな改善と不具合修正を行い、テスト済みのプルリクエストを用意する、商品変更に合わせて告知資料を直す、インタビューの文字起こしから短い動画候補やSNS投稿を作る、といった仕事が含まれます。早期利用者の例では、未請求を見つけ、請求書を作成し、本人の承認後に送信したと説明されています。

できること公式に説明された仕組み人が持つべき主導権
継続作業自分のクラウドパソコンで複数プロジェクトを進行目的・完了条件・優先順位を決める
アプリ連携4,000超のアプリへプラグイン経由で接続可能接続先と権限を選ぶ
先回りの調査不在時は読み取り専用ツールで情報を確認重要な変更や送信は承認ルールを設定する
パソコン操作許可した場合だけ利用者の端末にも接続必要な範囲だけ許可し、活動履歴を確認する
重要操作の確認auto-reviewが指示・ルール・安全要件に照らして判定パスワード変更など一部の操作は本人が行う

03専門dotsは、組織の役割を担当するAI社員に近い

OpenAIは個人向けのdotsに加えて、組織内の特定業務を担当する「specialist dots」も予告しました。会社がそれぞれに固有のID、認証情報、システムへの権限を与え、決められた責任範囲を担当させる構想です。調達、請求処理、メールマーケティング、顧客対応、契約業務での初期検証が紹介されています。

これは、えるらぼが考えるAI社員の方向と重なります。ただし「AIが全部やる」という意味ではありません。役割、参照するナレッジ、使用できるツール、承認が必要な操作、完了条件を人が設計して初めて、継続的な仕事として任せやすくなります。OpenAIはMicrosoft Agent 365の管理・セキュリティ機能との統合も進めるとしています。

04GPT-6.1 Solは、Astraに近い性能を低いコストで使うモデル

GPT-6.1 Solは、GPT-6 Solを強化したモデルです。OpenAIは、AIが自律的にコードを書く仕事、パソコン操作、専門的な業務でGPT-6 Astraに近い性能を持ちながら、標準の入力・出力単価はAstraの5分の1と説明しています。複雑なPDFの読み取り、複数ツールを使う業務、難しいパソコン操作でも、GPT-6 Solから改善した評価結果が公開されています。

APIの標準価格は100万トークン当たり入力2ドル、キャッシュ入力0.10ドル、出力10ドルです。キャッシュ入力が安いため、同じナレッジや長い文脈を繰り返し使うAI社員の設計では費用を抑えやすくなります。一方、最難関の科学研究ではAstraが推奨されており、用途に応じた比較が必要です。

項目GPT-6.1 Sol
得意分野エージェント型コーディング、パソコン操作、専門業務、複数手順の実行
API標準価格入力$2、キャッシュ入力$0.10、出力$10/100万トークン
利用先ChatGPT Work、Codex、OpenAI API
対象Plus、Pro、Business、Enterprise、Edu。管理型環境では管理者設定が必要な場合あり
注意通常のChatではまだ利用不可。段階的提供のためアカウントごとに表示が異なる場合あり

05Ultrafastは速度を優先する有料モード

Ultrafastは、生成速度を高めるプレミアムな処理モードです。GPT-6 AstraではCodexで最大8倍、APIで最大6倍のトークン生成速度をうたい、Codexでは毎秒最大300トークンと説明されています。ライブデモでは、会場の3Dモデルの編集や抽選アプリの制作を短時間で進めました。

利用できるのは、APIとPro 500・EnterpriseのChatGPT Work/Codexです。GPT-6.1 Sol向けUltrafastは近日提供予定とされています。速度の倍率は文章生成部分の比較であり、外部ツールの実行や確認を含む仕事全体が同じ倍率で終わるとは限りません。

06CodexとAPIは、端末をまたいで仕事を続ける方向へ

Codexはパソコンだけでなく、スマートフォンから遠隔で操作したり、クラウド上で動かしたりできるようになりました。再利用できる開発環境により、チームで同じ設定と権限を共有して作業を始めやすくなります。CLIには音声指示、複数AIへの委任状況を見る画面、作業再開やworktreeの改善も加わりました。

開発者向けには、Agents APIがパソコン操作に対応しました。Codexの複数AI連携、ツール検索、ツール実行、長い会話の圧縮などをアプリに組み込めます。Decisions APIは、あらかじめ決めた選択肢の中から分類・振り分け・次の行動を高速に選ぶ用途です。

発表何が変わったか利用例
Codex in the cloud端末をまたいでタスクを開始・確認外出先から進捗確認、チーム共通環境で作業
Code Review変更要約、差分確認、質問、クラウドでの自動レビュー公開前の変更確認、見落とし候補の洗い出し
Codex Security Cloudリポジトリを定期走査し、重複除去・修正案まで準備継続的な脆弱性確認
Agents APIパソコン操作と複数AI連携をアプリへ組み込み社内ツールをまたぐ業務支援
Decisions API限定された回答からリアルタイムに選択問い合わせ分類、申請振り分け、次の処理の選択

07ChatGPT SpaceとPagesで、人とAIが同じ場所で共同作業

ChatGPT Spaceは、チームのメンバー、ChatGPT、dotsが共通の知識を使って仕事を進める場所です。Pagesはその中で、人とAIが共同で文章、調査、グラフ、画像、可視化を作るための文書です。会話の結果をその場限りにせず、チームで引き継げる成果物として残す方向が明確になりました。

さらに、共同スライド、チームと共有タスク、Slack・Microsoft Teams内での@ChatGPT、会議メモをSpaceに保存するMeetingsプラグインも発表されました。講座企画、教材、告知、受講生対応など、複数人とAIが同じ前提を共有する仕事で使いやすい構成です。

機能概要主な提供条件
ChatGPT SpaceチームとAIが共有知識を基に作業する場所Pro、Business、Enterpriseのデスクトップ・Web
Pages文章・調査・図表・画像を人とAIで編集Pro、Business、Enterprise
共同スライド複数人とAIが同時編集し、PowerPoint等へ出力Pro、Business、Enterpriseへ数週間以内
チームと共有タスク定期作業やイベント起点の作業を共同管理Business、Enterprise
@ChatGPTSlack・Teamsの会話内で共同利用Business、Enterprise
Meetings会議メモと個別要約・タスクをSpaceへ保存macOS版でPro・Business向けベータ

08プラグイン・Sites・外部サービス連携も拡大

プラグインは、単に外部サービスの情報を読む接続機能から、ChatGPTのサイドバーや操作パネルを持つアプリへ広がります。Plugin Creatorによる作成支援、申請フロー、検索・推薦も改善されました。

Sitesでは、同じサイトを使う人がそれぞれ自分の接続データと権限でプラグインを利用できます。MCP Eventsにより、外部アプリで新しいタスクが作られたときに資料を読み、計画案を作るような自動化も発表されました。Sign in with ChatGPTでは、対応する外部サービスでChatGPTプランの利用枠を使える仕組みが始まっています。

発表意味
Plugin extensionsChatGPT内に専用画面を持つアプリを開発できる
Sitesでのプラグイン社内サイトから利用者ごとの接続データを安全に扱う
MCP Events外部サービスの出来事をきっかけに自動作業を始める
Shareable profiles自作のSitesやプラグインをまとめて公開・共有する
Sign in with ChatGPT対応サービスへChatGPTアカウントで入り、対象プランの利用枠を使う
OpenAI Marketplace対象企業がOpenAI契約額の一部を承認済みパートナー製品へ使う

09講師業・スクール事業者への影響は「単発の下書き」から「担当業務」への変化

今回の発表で重要なのは、便利な機能が増えたことだけではありません。AIとの関わり方が、一つの文章を作る、質問に答えるという単発作業から、ナレッジを共有し、権限の範囲で仕事を続け、成果物を人に確認してもらう形へ移っています。

講師業やスクール事業では、講師本人が顧客理解、講義、提案、関係構築、商品改善に集中し、AI社員が情報整理、初稿、確認、定常運用を支える設計がしやすくなります。ただし、顧客への送信、公開、価格変更、個人情報の更新などは、人の承認を残す必要があります。

業務AI社員に任せやすい範囲人が確認・判断する範囲
セミナー企画過去資料・質問の整理、構成案、FAQ下書き対象者理解、主張、オファー、最終表現
集客コンテンツ調査、記事初稿、SNS・メールへの展開一次情報、独自性、ブランド、公開承認
受講生対応質問分類、回答案、進捗の整理個別事情、感情面、送信判断
運営改善データ集計、差分確認、定期レポート優先順位、費用、顧客への影響
チーム共有会議メモ、手順、成果物の更新責任者、権限、正式決定

10すぐ試せる機能と、待って確認すべき機能を分ける

発表当日に利用開始できる機能もありますが、地域限定、段階的提供、管理者による有効化、上位プラン限定のものが混在しています。画面に表示されない場合は、未提供と決めつけず、対象地域、プラン、アプリの最新版、管理者設定を確認してください。

特にdotsは重要な操作を継続して行えるため、最初から広い権限を与えないことが大切です。読み取り専用の調査、公開しない下書き、影響の小さい社内作業から始め、確認ポイントを記録します。

  • 対象業務を一つに絞る
  • 参照する資料と使えるツールを限定する
  • AIが単独で進めてよい操作と、承認が必要な操作を分ける
  • 完成条件と確認担当を明記する
  • 品質、手直し時間、費用、再現性を記録する
  • 問題が起きたときに停止・権限解除できる手順を用意する
PROMPTそのまま使える指示文
あなたは講師業・スクール事業の業務設計担当です。次の業務をAI社員へ任せる前に、役割と安全な運用条件を整理してください。

【対象業務】
(例:毎週のセミナー告知文とSNS投稿の下書き)

【参照してよい資料】
(ファイル名・URL・フォルダ)

【使ってよいツール】
(例:Google Driveは閲覧のみ)

【人が必ず行う操作】
(例:公開、送信、価格変更)

次の順で回答してください。
1. AI社員の役割
2. 入力
3. 作業手順
4. 完成条件
5. AIだけで実行してよい操作
6. 人の承認が必要な操作
7. 確認チェックリスト
8. 問題発生時の停止手順

条件:
・不足情報を推測で補わない
・公開、送信、契約、請求、個人情報の更新は人の承認事項にする
・AIが全部やる前提にせず、人が判断する工程を残す

11DevDay Exchange Tokyoは10月20日に開催予定

OpenAIはサンフランシスコのDevDayに続き、世界8都市で「DevDay Exchange」を開催します。東京は2026年10月20日、現地時間の午後2時開始と公式イベントページに記載されています。

OpenAIの製品・開発チームによる技術セッション、起業家や開発者のCodex活用例、プロジェクトへの実践的なガイダンスが予定されています。参加には申請が必要です。会場、参加可否、詳細プログラムは承認後の案内で確認してください。

12まとめ:DevDay 2026は、AIを『使う』から『仕事を任せる』への転換点

OpenAI DevDay 2026では、dots、GPT-6.1 Sol、Codexのクラウド化、Agents API、ChatGPT Space・Pages、プラグイン拡張など20件超の発表がありました。個別機能は多いものの、共通しているのは、AIが情報を共有し、複数の仕事を継続し、人と確認しながら成果物を作る方向です。

事業者に必要なのは、新機能を全部試すことではありません。まず一つの繰り返し業務を選び、役割、資料、権限、承認、完成条件を決めてください。その設計があれば、新しいAIを単発の便利ツールではなく、講師が本来の仕事に集中するためのAI社員として運用しやすくなります。

FAQ

よくある質問

OpenAI DevDay 2026では何が発表されましたか?

dots、GPT-6.1 Sol、Ultrafast、Codexのクラウド化、Agents APIのパソコン操作対応、ChatGPT Space・Pages、プラグイン拡張、Sign in with ChatGPTなど、ChatGPT・Codex・モデル・APIを横断する20件超の発表がありました。

dotsとは何ですか?

GPT-6 Astraを基盤に、自分のクラウドパソコンと接続アプリを使って複数の仕事を継続する常時稼働型のAIです。重要な操作には権限と承認の仕組みがあり、結果は人が確認する必要があります。

dotsは誰が使えますか?

2026年9月30日時点では、対象地域のProとBusiness Premiumへ順次提供されています。Enterprise、Edu、Healthcareは管理者が有効化した場合にベータを利用できます。地域やアカウントによって提供時期が異なる場合があります。

GPT-6.1 Solは通常のChatGPTで使えますか?

2026年9月30日時点では通常のChatでは利用できず、ChatGPT Work、Codex、OpenAI APIで提供されています。対象プランでも段階的な提供や管理者設定により表示が異なる場合があります。

ChatGPT SpaceとPagesの違いは何ですか?

Spaceはチーム・ChatGPT・dotsが共有知識を基に仕事を進める場所です。PagesはSpaceや会話の中で、文章、調査、グラフ、画像などを人とAIが共同編集する文書です。

DevDay Exchange Tokyoはいつですか?

OpenAIの公式イベントページでは、2026年10月20日の午後2時開始と案内されています。参加には申請が必要で、会場や詳細は承認後の案内を確認してください。

参考にした一次情報

仕様やガイドラインは更新されることがあります。実際に利用するときは、リンク先の最新版をご確認ください。

NEXT STEP

まず一つの仕事から
AI活用を始めてみましょう

記事で紹介した手順を参考に、繰り返している仕事を一つ選び、AIと人の担当範囲を書き出してみてください。

ほかのAI活用ガイドを見る →