「メルマガを送りたいけれど、件名を考えたところで手が止まる」「毎回似た内容になり、何を書けばよいか分からない」。講師、個人事業主、小規模事業者にとって、企画から配信までを一人で続ける負担は小さくありません。
ChatGPTを使うと、読者に伝える内容を整理し、件名や本文の下書きを複数作れます。ただし、商品情報や読者との関係を知らないAIへ丸投げすると、誰にでも当てはまる文章になりがちです。この記事では、人が決めることとChatGPTへ任せることを分け、1通1目的のメルマガを作る手順を解説します。
この記事の要点
- 最初に読者、目的、伝えること、CTAを一つずつ決める
- 商品情報や実体験など、確認済みの材料だけをChatGPTへ渡す
- 件名、構成、本文を分けて作り、複数案を比較する
- 配信前に事実、個人情報、リンク、法令上の表示を人が確認する
- 配信後は目的に近い数値を一つ見て、次に変える点を決める
01ChatGPTでメルマガを作るときの役割分担
ChatGPTは、材料の整理、切り口の比較、件名案、構成案、下書き、言い換えを支援できます。一方で、誰に何を伝えるか、商品情報が正しいか、配信してよいかという判断は人が担当します。
文章作成をすべて任せるのではなく、AIを編集担当として使うと、発信者の経験や考えを残しながら作業を進めやすくなります。
| 人が決めること | ChatGPTへ任せやすいこと | 最後に人が確認すること |
|---|---|---|
| 読者、目的、中心メッセージ | 切り口や構成の複数案 | 読者の状況に合っているか |
| 事実、経験、商品情報 | 件名と本文の下書き | 数字、日付、条件が正しいか |
| 配信対象とCTA | 短縮、言い換え、校正 | リンク、表示、配信可否 |
02書き始める前に決める5つのこと
ChatGPTへ最初に渡すのは『売れるメルマガを書いて』という指示ではありません。読者、目的、中心メッセージ、根拠、CTAの5点です。これらが決まると、AIが出した案を採用する基準も明確になります。
一つのメールで、記事閲覧、資料請求、セミナー申込、相談予約を同時に求めると、読者は次の行動を選びにくくなります。1通1目的を基本にし、CTAも一つへ絞ります。
| 決めること | 具体例 | 確認する質問 |
|---|---|---|
| 読者 | AIを仕事に使い始めた講師 | 今どんなことに困っているか |
| 目的 | 新しい解説記事を読んでもらう | 読後に起こしたい行動は何か |
| 中心メッセージ | プロンプトは条件を具体的にする | 一文で言えるか |
| 根拠 | 自分の経験、確認済みの事例、公式情報 | 出典や事実を確認できるか |
| CTA | 解説記事を読む | 案内先は一つになっているか |
03ChatGPTでメルマガを作る7ステップ
OpenAIの公式ガイドでは、明確で具体的な指示を出し、最初の回答を見ながら反復して改善する方法が案内されています。件名、構成、本文を一度に完成させようとせず、段階ごとに確認すると修正しやすくなります。
| ステップ | すること | 完成条件 |
|---|---|---|
| 1. 目的を決める | 読後の行動とCTAを一つ選ぶ | 1通1目的になっている |
| 2. 読者を具体化する | 状況、悩み、知識量を言葉にする | 誰に書くか説明できる |
| 3. 材料を集める | 事実、経験、案内先、条件を用意する | 未確認情報が混ざっていない |
| 4. 件名を比較する | 角度の異なる3〜5案を作る | 本文と一致する案を選べる |
| 5. 本文を作る | 導入、要点、具体例、CTAを並べる | 一つの内容が自然につながる |
| 6. 配信前に確認する | 事実、口調、表示、リンクを点検する | 担当者が配信可否を判断した |
| 7. 反応から改善する | 目的に近い数値と反応を見る | 次に変える点が一つ決まる |
04読みやすいメルマガの基本構成
長い文章を書くことより、読者が『自分に関係がある』『次に何をすればよいか分かる』状態を作ることが大切です。まずは次の順序を土台にし、不要な部分を削ります。
| 要素 | 役割 | 書く内容 |
|---|---|---|
| 件名 | 読む理由を伝える | 本文で得られることを具体的に示す |
| 導入 | 読者との接点を作る | 今の悩みや状況を短く言語化する |
| 中心メッセージ | 一番伝えたいことを示す | 結論とその理由を書く |
| 具体例 | 内容を自分事にする | 経験、手順、場面を一つ加える |
| CTA | 次の行動を明確にする | リンクと行動を一つ示す |
| フッター | 必要な情報を示す | 送信者情報、配信停止方法などを確認する |
05そのまま使えるメルマガ作成プロンプト
角括弧の中を、確認済みの情報へ置き換えて使ってください。実績や顧客の声がない場合は空欄にし、ChatGPTに作らせないことが大切です。
あなたはメルマガの編集担当です。 次の確認済み情報だけを使い、メルマガの下書きを作ってください。 読者:[誰に] 読者の状況・悩み:[本人が使う言葉で] 今回の目的:[記事閲覧、セミナー申込など一つ] 中心メッセージ:[一つ] 根拠・具体例:[自分の経験や確認済み情報] 案内内容:[名称、日付、条件など] CTA:[読後に取ってほしい行動を一つ] 案内先URL:[確認済みURL] 口調:[親しみやすい、初心者向けなど] 目安の長さ:[例:800字以内] 出力形式: 1. 件名案を切り口の異なる5案 2. 採用候補1案と選んだ理由 3. 導入、中心メッセージ、具体例、CTAの順で本文 4. 入力情報だけでは確認できない箇所 5. 配信前に人が確認する項目 条件: ・1通1目的にする ・入力にない数字、実績、期限、顧客の声を追加しない ・過度に煽らない ・件名と本文の内容を一致させる ・CTAは一つにする
06目的別の追加指示例
基本プロンプトへ目的別の一文を加えると、同じ型を記事案内、セミナー告知、学習コンテンツなどへ展開できます。
| 目的 | 追加する指示 | 注意点 |
|---|---|---|
| 記事を案内する | 記事で分かることを3点に整理し、結論を全部書き切らない | 件名と記事内容を一致させる |
| セミナーを案内する | 対象者、学べること、日時、申込条件を見やすく整理する | 未確定の日付や定員を作らない |
| 学びを届ける | 一つの気づきと今日できる行動を示す | 情報を詰め込みすぎない |
| 以前の案内を再送する | 新しい角度と再送する理由を明示する | 同じ文面の連投を避ける |
07AIらしい無難な文章を減らす5つの直し方
『人間らしくして』と頼むだけでは、別の定型表現へ置き換わることがあります。自分の経験、読者との会話、言葉の好みなど、AIが知らない材料を加えることが重要です。
- 読者が実際に口にした悩みを、個人が特定されない形で反映する
- 抽象的な説明の後に、自分の経験や具体的な場面を一つ加える
- 過去に自分で書いた承認済みの文章を例として渡し、口調をそろえる
- 件名と本文を3案ずつ比較し、採用理由を言葉にする
- 入力にない主張や数字を一覧にさせ、不要な内容を削る
08件名とCTAを確認する基準
開封やクリックを増やす魔法の言葉はありません。強い言葉を足す前に、読者との関連性、本文との一致、具体性、誤解のなさを確認します。結果は読者層、配信時期、内容によって変わるため、配信データを見ながら判断します。
| 確認箇所 | 良い状態 | 見直す状態 |
|---|---|---|
| 件名 | 誰にどんな内容か想像できる | 本文にない利益や緊急性を加えている |
| 導入 | 読者の今の状況から始まる | 長いあいさつで要点が見えない |
| CTA | 行動とリンク先が一つで一致する | 複数の申込や閲覧を同時に求める |
| 表現 | 条件や対象範囲が明確 | 必ず、誰でもなど根拠のない断定がある |
09配信前に確認する安全・法令チェック
広告・宣伝メールには、配信同意、表示、配信停止などに関するルールがあります。実際の配信では、消費者庁などの公式情報と利用中の配信サービスの案内を確認し、必要に応じて専門家へ相談してください。この記事は一般的な作成手順を説明するもので、個別の法的判断を示すものではありません。
- 配信先が必要な同意や手続きを経ているか確認する
- 送信者情報と配信停止方法が適切に表示されているか確認する
- 顧客名、メールアドレス、相談内容などの個人情報をChatGPTへ入力しない
- 商品名、価格、日付、定員、提供条件、リンクを一次情報と照合する
- 実績、顧客の声、画像などを使う許可があるか確認する
- 誇張や誤解を招く表示がなく、担当者が配信可否を判断する
10配信後は目的に近い反応を一つ見る
開封率だけで良し悪しを決めず、メールの目的に近い反応を確認します。記事案内ならクリック、セミナー案内なら申込、学習コンテンツなら返信や次のメールの反応などが判断材料になります。
件名、本文、送信日時、CTAを一度に変えると、何が影響したか分かりません。次の配信では一つだけ変更し、同じ目的のメール同士で比較します。
| 目的 | 見る数値・反応の例 | 次に試す改善 |
|---|---|---|
| 記事閲覧 | リンククリック、記事閲覧 | 件名と記事内容の一致を直す |
| 申込 | 申込数、申込ページへの遷移 | 対象者やCTAを具体化する |
| 関係づくり | 返信、継続閲覧、解除 | 内容の深さや頻度を見直す |
11初心者向け1週間の作成例
配信本数を増やすことより、材料、指示、確認、改善の流れを繰り返せるようにすることが先です。慣れたら一つのテーマをSNSやブログへ展開し、集客導線全体をつないでいきます。
| 日 | 実施内容 | 残すもの |
|---|---|---|
| 月 | 読者の質問を一つ選ぶ | 読者、目的、中心メッセージ |
| 火 | 確認済みの材料とCTAを集める | 事実、経験、案内先URL |
| 水 | ChatGPTで件名と構成を比較する | 件名候補と構成案 |
| 木 | 本文へ自分の経験を加えて直す | 配信前原稿 |
| 金 | 事実、表示、リンクを確認して配信する | 配信記録 |
| 翌週 | 目的に近い反応を見て一つ改善する | 数値と改善メモ |
FAQ
よくある質問
ChatGPTへ何と頼めばメルマガを作れますか?
読者、悩み、目的、中心メッセージ、根拠、案内内容、CTA、口調、長さを具体的に伝えます。件名、構成、本文を分け、複数案を比較すると進めやすくなります。
ChatGPTで作ったメルマガをそのまま配信してもよいですか?
そのまま配信せず、事実、日付、価格、リンク、個人情報、口調、配信停止などの表示を確認してください。発信者として説明できる内容へ直し、担当者が配信可否を判断します。
無料版のChatGPTでもメルマガを作れますか?
短いメルマガの企画、件名案、構成、下書き、校正から始められます。利用上限や必要な機能によって作業が止まる場合に、必要性を見ながら有料プランを検討してください。
顧客リストや相談内容をChatGPTへ貼ってもよいですか?
メールアドレス、氏名、相談内容など、個人を特定できる情報や機密情報は入力しないでください。必要な傾向だけを匿名化・要約し、所属先のルールや利用中サービスの設定も確認します。
件名は何案くらい作ればよいですか?
最初は切り口の異なる3〜5案が比較しやすい目安です。数を増やすだけでなく、読者との関連性、本文との一致、具体性、誤解のなさを基準に選びます。
ChatGPTを使えば開封率は上がりますか?
利用するだけで開封率が上がるとは限りません。読者層、内容、配信時期などでも結果は変わります。目的に近い数値を記録し、件名など一つの要素を変えて比較してください。
参考にした一次情報
仕様やガイドラインは更新されることがあります。実際に利用するときは、リンク先の最新版をご確認ください。
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記事で紹介した手順を参考に、繰り返している仕事を一つ選び、AIと人の担当範囲を書き出してみてください。
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